身に覚えがあること
セルフネグレクト、という言葉を最近知りました。
あんまりテレビを見ないせいか、私は本当に情報にたどり着くのが遅いです。
ゴミ屋敷とか、独居老人の孤独死とか、そのあたりは社会問題として知っていたのですが、
セルフネグレクトという言葉が数年前からあって、既に関連書籍も何冊も出ているということは、この数日で知りました。
このセルフネグレクトは、なんと老人だけでなく、30~40代でも起こっているのだとか。
30~40代のセルフネグレクトの初期の状態は、次のようなことだそうです。
ミスが多くなり残業を繰り返す
→仕事に時間がかかりすぎるため交友関係が減る
→同じ理由で身の回りのことや家事がおろそかになる
→生活を改善しようとしても、体や頭が十分に動かず、できない
この時点でもし心療内科に行ったとしたら、「うつ」と診断されるのではないかと思います。
(ここからさらに悪化して、清潔さに無頓着になって入浴や洗濯がおろそかになったり、ごみを室内に放置するようになり、その中で寝起きするしかなくなって、最後には起き上がれなくなってしまうのだそうです)
でも、素人考えですけど、この「体や頭が十分に動かない」というのは、多分、慢性疲労の症状ですよね・・・。
働き手世代である中年のセルフネグレクトは、仕事や人間関係に支障が出るため、
自分でも問題意識を持って改善しようとするらしいのですが、なかなかできないそうです。
最終的にはごみの分別もごみ出しも困難になってしまって、ごみの山に埋もれて衰弱死・・・
運よく救助された方は、ごみの中から助け出されたとき、足が壊死していたというニュース記事も読みました。怖い。
これ、すごく心当たりがあるのですけど・・・
1人暮らしをしていたとき、食事を作るのも難しく、休日には1日の大半を寝ていました。
何とかごみだけは出していたのですが、可燃ごみや、瓶、缶、ペットボトルなどの分別だけでへとへとになっていました。
そんな生活を改善しようと、食事はできるだけ和食中心に手作りするようにして、
少しでも体力をつけようと散歩を始めてみたりもしたのですが、疲労が強くて続きませんでした。
結局、生活自体が難しくなって実家に戻ったのですが、
もしあのまま一人暮らしを続けていたら、私もごみの山の中で衰弱死していたのかも。
みんな、慢性疲労やセルフネグレクトや、もしかしたらそういったことが原因で、
30~40代のうちに1人で衰弱死してしまうかもしれない危険性があることを知っているんでしょうか。
知らなかったのが私だけならいいのですけど、
1人暮らしをしていた頃の私のように、この徴候があって自分でも悩んでいるのに、
自分のだらしなさを他人に言えず、自分だけでなんとか改善しようと頑張っても努力が空回りして、
さらに落ち込んで疲れ果てて、どうにもならなくなってしまう・・・
なんてことがないといいのですが。
いえ、現実にそういった人たちが一定以上の人数でいるから、問題になっているのでしょうけど。
でもこれ、自分自身で気づくのは難しいと思います。
セルフネグレクトが問題になっていると言っても、仕事のミスが多いとか、疲れていてごはんをなかなか作れないとか、ごみ出しが大変だとか、
そんなことでまさか死ぬとは思わない人も多いのでは・・・?