haloのブログ

個人的体験と信頼できると思われる資料を基に書いていきます

小中学校の休校

前回ご紹介して、少し批判的に書いてしまった中村祐輔医師の「これでいいのか日本の医療」というブログ、
今回はとても同感できる内容でした。

国のトップの判断は間違っていないと思うが、危機が重大なレベルであることはほとんど伝わっていない。北海道では知事が前面に立って説明し、週末の外出を避けるように緊急事態宣言をしている。このままでは、大流行につながるという危機意識が強く表れていた。広い面積に66名という陽性者数だが、これ以上の拡大は医療供給体制の限度を超えてしまう。4月中旬に開催される予定だった日本外科学会も8月中旬に延期するとの連絡をいただいた。これが医療現場の実感だと思う。

小さな子供さんや小学校低学年時を抱えている共働きやシングルペアレント家庭の場合の対応、経済的な影響などの問題を指摘しているメディアなどもいるが、もし、1週間遅れれば、感染がどれだけ拡大するリスクがあるのかを想定していない無責任な姿勢だ。今は、非常事態であり、命や健康を守るための対応が最優先されるべきだ。

「経済的支援体制ができないままにこんな要請をしていいのか」という声などに対しては、手遅れになってパンデミックになった場合に君たちが責任を取るのかを問いたい。何の治療法もないがん患者さんに対して、「リスクがある」と言いつつ、それが「死を待て」と言っているに等しいことを理解していない人たちとダブって見えてしまう。

yusukenakamura.hatenablog.com


今回の新型コロナは、感染力が高く、しかも非常に少ないウイルス数で発症*1するそうです。
そして、コロナウイルスは、クルーズ船のときにも指摘されたように、集団で閉鎖空間にいる場合に感染力がさらに高くなります。

学校の教室での授業は、その条件に当てはまりますよね。
もちろん先生方は、窓を開けて換気に注意しているとは思いますけど、この時期、窓を開けっぱなしで授業ができる日ばかりではないでしょうし。

子どもは軽症で済む率が高いといいますが、万一、子どもが感染したら、一緒に住む家族にも感染する可能性があります。
おじいちゃん、おばあちゃんと触れ合うこともあるでしょう。

その家族の中に高リスク者がいれば、感染して重症化することも容易に考えられます。

それに政府は、感染が劇的に増加するかどうかはこの1、2週間にかかっている、
という声明を出していました。

だったら、大規模な感染を抑えるために、急いで対策をしなければ。

私も、今回の休校要請は、正しい判断だったと思います。

*1:そのため、PCR検査でもはっきりしないことが多いのだろうと思います