インチュニブ基本情報
日経メディカルのインチュニブ基本情報によると、以下の副作用が警告されています。
主な副作用
傾眠 、 頭痛 、 不眠 、 めまい 、 口渇 、 便秘 、 倦怠感 、 起立性低血圧 、 血圧上昇 、 頻脈 、 洞性不整脈
重大な副作用
徐脈 、 高度低血圧 、 失神 、 房室ブロック
上記以外の副作用
易刺激性 、 悪夢 、 感情不安定 、 激越 、 鎮静 、 無力症 、 腹痛 、 食欲減退 、 悪心 、 下痢 、 腹部不快感 、 嘔吐 、 消化不良 、 遺尿 、 体重増加 、 頻尿 、 胸痛 、 ALT上昇 、 過敏症 、 発疹 、 そう痒 、 蒼白 、 高血圧性脳症 、 QT延長 、 不安 、 うつ病 、 嗜眠 、 痙攣 、 過眠症 、 喘息 、 脱水 、 勃起不全
傾眠 ・不眠 、 低血圧・血圧上昇、頻脈・徐脈、激越 ・鎮静・・・と、人によって真逆の副作用が出るような記載内容です。
私の場合は、この中だと不眠と無力症が当てはまりました。
その他に、便秘、発疹、消化不良、不安、めまい、口乾などもありました。
不整脈や房室ブロックは危険性が高くいため要注意ですが、
感情不安定、特に「激越」は対人関係を悪化させますので、ただでさえ対人トラブルを抱えやすいADHDには、こちらも要注意だと思います。
薬を使い始めてから、何となく怒りっぽくなったなとか、声や動作が荒っぽくなったななどと感じる方は、ご注意ください。
インチュニブ使用2カ月弱で脱落
ADHDの診断がついて以降、改善薬としてストラテラを使用していたのですが、この1年ほど、不注意が酷くなって困っていました。
それを主治医に訴えていたところ、3月にインチュニブへの切り替えを提案されました。
ストラテラの量を少し減らして、インチュニブ1mgを1カ月、次にストラテラをゼロにしてインチュニブ2mgにしたのですが・・・
全く眠れない。
あまりにも眠れないので、キレました。
キレて、インチュニブ飲むのをやめちゃったんですよね。
(断薬は医師に確認してから行いましょう・・・)
インチュニブ導入状況
1カ月目・・・ストラテラ40mg→20mg + インチュニブ1mg / 1日
2カ月目・・・インチュニブ2mg / 1日
2カ月目は10日ほど*1で自主脱落しました。
なお、最高用量は成人で6mgだそうです。
不眠・ADHD症状など
1カ月目の1mgのときは特に何も感じなかったのですが、何となく寝つきが悪い感じがありました。
2mgに増量してからは、全く眠れなくなりました。
明け方まで一睡もできず、5時頃から1~2時間ほど眠れれば良い方でした。
貫徹状態で起きるしかないこともあり、体がつらいので昼寝をしようとしても、やはり全く眠れなかったり、1時間程度で起きてしまったり。
眠れないためか薬の影響かわかりませんが、頭が全く働かず、不快な頭重感が続きました。
常にぼうっとして何も手に付かず、体も動かず、必要な本も文章もろくに読めず・・・一言で言えばダウナー。
端から見ると鬱の引きこもり状態だったと思います。
しかも、ADHD症状(衝動性と、集中力低下による不注意)も強くなっていました。
不眠の不快感もつらかったのですが、衝動性と不注意が激しくなったのが、私には一番ショックでした。
インチュニブ停止後
インチュニブをやめた日の夜は熟睡しました。
翌日の昼までぐっすり眠れました。
久しぶりに頭重感のない日が訪れて、めちゃくちゃ嬉しかった(´;ω;`)
今はストラテラの残りとホスファチジルセリンのサプリで何とかしのいでいます。
衝動性は、インチュニブを飲む前ぐらいに戻った(弱まった)と思います。
今年の春ごろまで続いていた不注意は、完全になくなってはいませんが、環境を変えた*2こともあり、現在はそれほど困っていません。
ここ1年の不調は、環境からくるストレスが大きかったのではないかと思います。
インチュニブの副作用
インチュニブの副作用として、強い眠気があることがよく言われているようですが、私の場合は強力な不眠でした。
それから、頭重感と、体が動かない鬱っぽい症状。
体質的に薬が合わないんだろうと思います。
それから、手や腕に軽い発疹もありました。
私はビタミンB・Cが不足すると、よくこれが出ます。
参考までに、他の方のインチュニブ使用の感想ページを貼っておきます。
kusuri-miru.com
「天気の子」で感じる世代間差
2021年 あけましておめでとうございます

新年早々、腎臓(周辺)が痛んだり、ダイ・オフだったりしていますが、今年はゆっくり自分ができる範囲のことだけをしながら、生活を整えたいと思っています。
昨年はいろいろな事情で無理をし過ぎてしまい、結果的に、ここ数年間で頑張ってケアしてきたことがほとんど無駄になってしまいました・・・。
(あまり明るくない話ですみません)
なので、今年は自分の体調重視です。
その中でも基本なのが、やっぱり抗カンジダです。
私の場合、カンジダの対処は、腸内環境を整えることと同じ意味です。
腸内環境を整えるには、
- カンジダなどの悪玉菌の繁殖を抑え、できる限り善玉菌を増やしておき、その状態を維持すること
具体的には、低糖質で野菜と魚・肉が中心の食生活と、高ビタミン、適度な運動、そしてたっぷりの睡眠が必要。
できるだけストレスを避けて、無理をしないこと。
これを絶対に!忘れずに、生活していこうと思っています。
カンジダについての誤解・間違い その3


「トイレでの拭き方に注意」は効果あり?
再発経験者への「拭き方に注意」は気休め程度
トイレットペーパーで拭くときに、前から後ろにかけて拭くようにすると良い、という話があります。
そのように患者に指導している医師もいるようです。
腸内にいるカンジダが、本来はカンジダのいなかった膣周辺に移ることを防ぐ、ということであれば、納得できます。
ですが、再発を繰り返すカンジダ症の場合、既に幹部周辺の常在菌の中にカンジダ菌がいると考えた方が、合理的に対処できます。
残念ですが、拭き方だけでは気休め程度の効果しかないと考えたほうがいいでしょう。
再発するカンジダ症の患者さんでは、元々その人自身が常在菌の中にカンジダを保有していて、自家感染を起こしていることがほとんどです。
拭き方への注意が無意味とまではいえませんが、もっと根本的な部分での対抗策が必要となります。
拭き方で症状の再発が抑えられるケース
トイレットペーパーの拭き方で症状の拡大や再発が防げるのは、例えば、パートナーが持っているカンジダが原因となって性器カンジダ症を引き起こしたなどの、局所的な発症の場合です。
つまり、カンジダが異常繁殖しているのは性器周辺のみで、その人自身が元々持っている幹部周辺の常在菌の中にはカンジダがいない、または、割合的に少ない、という場合です。
そういったケースなら、元々膣内や周辺部にいないカンジダを入り込ませないという意味で、前は前、後ろは後ろというように、別々に拭けば一定の効果はあるだろうと思います。
こういった局所的なケースは治りも早く、深刻な状態にもならないと思われます。
病院で処置されてすぐに治り、再発もない場合が多いのではないでしょうか。
ただし、パートナーからカンジダ症をうつされるというケースは稀です。
免疫力が十分なら、常在菌の働きで、カンジダ菌が繁殖することを妨げられるからです。
パートナー・家族
長く付き合っているパートナーがカンジダを持っている場合、そのパートナーに対してカンジダ治療か、抗カンジダ療法を行ったほうが良いでしょう。
性行為が原因でカンジダ菌がうつり、異常繁殖してカンジダ症になることは稀なのですが、生活を一緒にしている相手となると、少し話が違ってきます。
以前の記事中に、健康なら常在菌のバランスは崩れないと書きました。
バランスを崩して健康を害するようなことはありませんし、完全に同じにはなりませんが、生活を共にする家族や、触れあうことが多いパートナー同士の常在菌の構成は、次第に似通ったものになっていきます。
カンジダについての誤解・間違い その2


2 カンジダは性病(性感染症)?
カンジダの感染経路
カンジダを性病(性感染症)というのはちょっと語弊があるのではないかな、と感じます。
そもそもカンジダの感染経路は、性行為に限りません。
自然界に広く存在している菌ですから、人の体液のみから感染するものでもありません。
カンジダ症を発症するのは、自分が元々持っているカンジダ菌が異常繁殖してしまったケースが多いのです。
なぜカンジダ菌を持ってしまったかというと、それは生まれた直後から幼児期の間に、何らかのきっかけでカンジダ菌に触れて感染したためです。
常在菌は、人が生まれた直後から様々な菌を取り込んで種類を増やしていき、乳幼児期に安定します。
なお、赤ちゃんにとって無菌状態はあまり良いこととはいえません。
常在菌の構成によって、アレルギー、消化器疾患、自己免疫疾患、がん、精神疾患などの、特定の疾患にかかりやすくなるようです。
病気の原因が常在菌の構成にあるのかどうかまでは分かっていませんが、ある菌種を補完した結果、病状が改善したケースもあります。
危険な感染症を避けることは当然ですが、乳幼児期には安全な範囲で多くの物や人に触れて、さまざまな菌を体の中に取り込むことが、健康に成長するためには必要だと思われます。
カンジダの症状もさまざま
カンジダの症状は、皮膚カンジダ症、口腔カンジダ症、口角炎など、さまざまです。
重篤になると、真菌血症や、深在性真菌症(内臓や全身性の真菌症)といった恐ろしい病気にも・・・。
カンジダは、免疫力さえ正常なら何ということもない菌なのですが、体が弱ると、これだけの悪さをしでかす菌なのです。
健康ならカンジダが繁殖することはない
それに、健康な状態なら、他人のカンジダ菌に感染しても、それが異常繁殖してカンジダ症を発症することは、まずありません。
なぜなら、人間の常在菌には恒常性があるからです。
人間の皮膚や腸内には様々な常在菌がさまざまな細菌が棲みついています。
その細菌の種類や、菌種の割合は、人それぞれで指紋のように異なり、また、体の部位によっても違いがあります。
一度安定した常在菌は、その菌の種類や割合を維持しようとします。
外から他の菌が進入しても、元の常在菌の状態に戻ろうとするのです。
この常在菌の働きが、感染症などの病気を防いでくれると考えられています。
食事や薬などの影響で常在菌の構成が変わることもありますが、健康な成人なら、一時的に常在菌の構成が変化しても、次第に元の状態に戻ります。
ですから、常在菌の中にカンジダ菌を持っている人でも、健康なら、その常在菌の中に占めるカンジダ菌の割合が変化することはありません。
このために、健康であればカンジダ菌が異常に繁殖することがなく、カンジダ症状も発症しないというわけです。
健康ならカンジダがいても問題なし
カンジダが常在菌の中にいるからといって、すぐに発症するわけではありません。
危険なのは、免疫力が落ちたときです。
免疫力が正常なら、カンジダ菌は何の悪さもしないのです。
普段は大人しくしているため、悪玉菌というわけでもありません。
こうした菌を、日和見菌といいます。
余談ですが・・・
腸内フローラ(腸内常在菌)も他の部位の常在菌と同じで、元の構成に戻ろうとします。
例えば、今流行のやせ菌ダイエットってありますよね。
やせ菌サプリを飲んでやせた人も多いと思いますが、やせ菌サプリをやめてしばらくすると、だんだんやせ菌がいなくなって、元の腸内フローラに戻っていきます。
その結果、体重も元に戻ってしまい、またやせ菌サプリを飲むか、別のダイエットを始めるか・・・という状況になる可能性がとても高いのです。
現実って厳しい・・・"(-""-)"
カンジダについての誤解・間違い その1
以前に比べて、カンジダ症の情報が日本でも増えてきました。
それに比例して、誤解や間違いも拡大しているようです。
私が見聞きした中で、これは整合性がないんじゃないかなと思われるものを挙げてみます。
回数を分けて、ちょっと細切れになります。すみません。
1.カンジダは女性だけの病気?
男性もカンジダ症になります
カンジダ菌は真菌の一種で、自然界のどこにでもいる細菌です。
家の中にも外にもいますし、人の体にも生息しています。
細菌ですから、人の性差で生息場所を選ぶことはありません。
男性もカンジダを保有しますし、免疫力の低下でカンジダ症になることもあります。
男性のカンジダ症も女性と同じ
男性のカンジダ症は、皮膚カンジダ症、口腔カンジダ症、口角炎、性器カンジダ症など、女性と全く同じです。
ただし、男性の性器カンジダ症は多くの場合、発赤や掻痒感などの皮膚症状のみで、女性よりも症状が目立ちにくいようです。
つまり、男性は性器カンジダ症を起こしても自覚しにくいし、そのため性器カンジダ症で病院へ行くことも少ないのです。
カンジダ症といえば、いまだに性器カンジダ症だけを思い浮かべる人が多いですよね。
そのため、性器カンジダの症状や患者だけを取り上げて、女性に発症する病気と思われているのではないでしょうか?
しかし、口腔カンジダ症や皮膚カンジダ症などで治療を受ける患者さんの中には、男性も多く含まれています。
特に免疫力が低下する高齢者では、男女ともにカンジダによる症状が見られます。
例えば口腔カンジダ症や口角炎は、嚥下障害や誤嚥性肺炎にもつながりかねません。高齢者のカンジダケアはとても重要です。