自宅で作る抗カンジダ用ハーブミックス
カンジダ対策のサプリメントも、長く続けていると(かなり)高くつくので、最近は自作しています。
クックパッドあたりに同じようなものが紹介されているかもしれませんが、今の時期は安上がりにできると思うので、書いておきます。
狙いめは、地元密着型スーパーなどの地場産野菜売り場です。
作り方
- 生ニンニク(フレッシュなものがお勧め)・・適量
- バジルかシソかミント、または全部・・・・・適量
- 好みでローズマリー、クローブ、シナモン、オレガノ、わさび、セージなどのハーブ類を適当に
- ココナッツオイルまたはMCTオイル・・・・・適量
- にんにくとハーブは細かく刻むかすり下ろす。
- ハーブを混ぜて、熱湯消毒をした広口瓶などの保存容器に入れる。
- ココナッツオイルまたはMCTオイルを、ハーブ全体に油が絡む程度に入れ、混ぜ合わせる。
- 食間または空腹時に小さじ1~2程度の量を食べる。そのまま食べるのが効果的。
- 冷蔵庫に保管し、早めに食べきる。冷凍保存も可能。
生ニンニクは抗カンジダにとても有効ですが、作用が強力なので、空腹時に食べることを続けると、胃を傷めることがあります。
また、そのままでは辛みや匂いがきつくて食べにくいのですが、オイルや他のハーブを入れることで食べやすくなっています*1。
ちなみに私が作るときは、ニンニクとその他のハーブを1:1か2:1くらいの割合で作っています。
オイルはニンニクの辛みをマイルドにしてくれますが、多く使い過ぎるとやはり胃に負担がかかるので、できるだけ少なめにしています。
MCTオイルは加熱できませんが、ココナッツオイルを使用すると、調理にも使えます。
オイルなしでも良いと思いますが、ノンオイルだとニンニクの辛みやシソの香りがきつくなります。
辛みや香りが苦手で食べられないという方は、自分の好みのハーブを選んでブレンドしてみてください。
ニンニクを抜く場合には、ショウガを入れることをお勧めします。ショウガも抗カンジダの代表的なハーブです。
気をつけること
ニンニクは生でないと有効成分がなくなるので、作るときは必ず生のニンニクを使ってください。
オイルとハーブは容器に入れる前に混ぜるほうが簡単です。
ですが、油がついたボールや食器は洗うのが面倒なので、私は瓶の中で混ぜています(笑)
ニンニク以外のハーブ類はドライハーブでも良いと思います。でも、今の時期は生のシソ類が手に入りやすいので、できれば生がお勧めです。
ドライハーブの場合は、粉末の方が食べやすいです。
※ただし、人によってはアレルギーを起こすこともあります。一度に大量摂取をしたり、体質に合わないハーブを使ったりはしないでください。
ダイ・オフにも気をつけてください。
カンジダが多い人はニンニクだけでもダイ・オフが出ます。
ダイ・オフは、酷い場合は寝ても起きてもいられないほどつらいので、最初は少しだけ食べてみて、様子を見ながら使うと良いと思います。
カンジダに効くハーブ
カンジタには生ニンニクがよく効きますが、シソ類も効果の高いハーブです。
シソはβカロテンの含有量が多く、また精油成分の50%を占めるペリルアルデヒドは殺菌・健胃効果があります。
さらに、食用植物の中でもトップの抗癌作用がある*2といわれているほど体に良い植物です。
シソやシソ実にはルテオリン(フラボン)が多く含まれていますが、この成分には抗炎症作用があることで知られています。
ここ数年の研究では、カンジダや他の悪玉菌が作るバイオフィルムにも効果があることが確認されています*3。
ローズマリー、クローブ、シナモン、オレガノ、セージ、わさびも抗カンジダに高い効果があることがわかっています。
これらのハーブにはチモール、リナロールなどの精油成分が含まれています。
これが抗菌作用を持つのですが、さらにバイオフィルムの抑制効果も認められています。
ショウガと玉ねぎも抗カンジダに良いのですが、生ニンニクと組み合わせると辛みが強くなるので、この二つはニンニクを外したブレンドに使うのが良いかと思います。
わさびも辛いですね・・・。ハーブはお好みで種類や量を選んで作ってくださいね(^^;
監修:帝京大学医真菌研究センター所長(医療技術学部教授兼任)安部 茂氏
www.daiwa-pharm.com
宮澤医院のブログ
rootcause.jp
上に材料として挙げたハーブの全てを使う必要はなく、自分の好みや体質に合わせてブレンドすると良いと思います。
生ニンニクだけ、またはハーブのどれか1種類だけでも効果はあります。
ですが、カンジダ菌は耐性を作ることが知られていますので、できれば複数のハーブをブレンドして使うか、ブレンドしないで使うなら、一定期間ごとにハーブを変えて、幾つかのハーブをローテーションで使用すると、カンジダ菌の耐性に対抗できます。
ハーブの旬(手に入りやすい時期)
ニンニクがとれる季節は春から初夏です*4。
この時期には、地場産の野菜を売っているところで国産のニンニクが安く手に入ります。
シソ類も夏にかけて急激に育つので、やはり手に入りやすいのは夏です。
シソ類はプランターでも簡単に育てられます。
バジルもミントもシソ科の植物で、春から夏によく育って収穫されます。
セージは夏~秋が旬と言われています。これもシソ科です。
ローズマリー、シナモン、わさびは1年じゅう出回ります。
クローブは春と秋に収穫されますが、乾燥させたものが使われるので、こちらも1年じゅう出回っています。
ショウガは新ものが初夏に出回ります。
甘酢漬けにして食べるならこの新ショウガですが、1年じゅう売っているひねショウガのほうが、水分が抜けているぶん、辛みが強くて効きが強そうな気がします。
なぜココナッツオイル(MCTオイル)を使うのか
ココナッツオイルとMCTオイルには、抗カンジダ作用が確認されています。
このため、私は最後に混ぜるオイルをココナッツオイルにしています。
ですが、食べやすくするためだけなら、特にこのオイルにこだわらなくても大丈夫です。
ごま油やえごま油、オリーブオイル*5等、お好みでオイルを選んだ方が長く続けられると思います。
バター(またはギー)もカンジダには良いらしいので、バターがお好きな方はこちらを試しても良いかもしれません。
ココナツオイルには、カンジダ菌に対する独特な作用があることが最近明らかになっています。
米国タフツ大学のキャロル・クマモト博士らのグループは、モデルマウスにココナツオイルを飲ませると、便中のカンジダ菌量が減少することを報告しています。
口の中のカンジダ菌を減らせる食品は、前回のコラムの表で示しましたようにかなり知られていますが、その効果を大腸まで到達させ便中の菌量を減らすものは極めて限られています。ココナツオイルのこの効果は驚くべきものです。
このメカニズムについて、帝京大学の羽山先生たちは、ココナツオイルが消化管内のリパーゼで分解される結果として、中鎖脂肪酸(デカン酸など)ができ、それがカンジダ菌の消化管内の増殖を抑制していると説明しています。
ココナツオイル自身には、カンジダ菌に直接与える作用は明確にされていませんが、間接的に影響を与えるといえます。
カンジダ菌による健康被害から身を守るには有力な手段になると期待されます。
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