haloのブログ

個人的体験と信頼できると思われる資料を基に書いていきます

行動制限(または都市封鎖)と感染伝播のシミュレーション

コロナウイルスなどのアウトブレイクは、なぜ急速に拡大し、どのように「曲線を平らにする」ことができるのか」
ワシントン・ポスト無償提供)
www.yomiuri.co.jp


こちらは、新型コロナウイルスなどの感染拡大をシミュレーションで予測したものです。

人口200人の町で感染症が蔓延していく様子を数字とグラフと、人を模したドットでシミュレーションしています。
ランダムに動くドットの様子を見ることで、どのように感染が広まっていくかがよくわかります。

  • 社会的戦略を取らなかった場合(全員が自由に移動)
  • 都市封鎖などの強制的な隔離措置を取ったケース(隔離を計画)
  • 人口の4分の3が社会距離戦略に従った場合(適度な社会距離戦略)
  • 人口の8分の7が社会距離戦略に従った場合(広範囲での社会距離戦略)

シミュレーショングラフ
左から、全員が自由に移動、隔離を計画、適度な社会距離戦略、広範囲での社会距離戦略

社会距離戦略とは、イベントや集会を避け、外出制限を行なうこと。

現在、新型コロナの対策として東京都などが外出制限を要請しています。
このシミュレーションを見ると、社会距離対策には、都市封鎖をするよりも感染者の増加を緩やかにする効果があることが分かります。

増加が緩やかになればなるほど、医療リソースに余裕が残り、たとえ重篤化しても十分な治療を受けられる可能性が高くなります。

それだけ助かる人々が増えるということですね。

不織布マスクにかけるアイロンは低温で

写真はないです。すみません。

不織布の使い捨てマスクを洗って複数回使う人もいると思います。
洗ったあとにアイロンをかけると熱で殺菌できますが、高温だとマスクが溶けてしまいます。
低温(80~120℃)でかけましょう。

マスクの再利用と洗い方

アルバイト先から不織布のマスクが支給されました。
ありがたいです。
でもどこで手に入れたんだろう・・・

とはいえ、1桁枚しかないので、仕事のとき以外はやっぱり布マスクをしています。

マスクの再利用

最近は使い捨てマスクを洗って何度か使っている人もいますよね。
工藤静香さんも洗って使っているとインスタグラムで公表していました。
news.infoseek.co.jp

マスクの洗い方

不織布マスクは基本的に使い捨てです。
たとえ消毒したとしても、機能自体が落ちてしまうため、再利用は推奨されていません。

経産省がマスクの再利用を検討したというニュースが流れましたが、結局、再利用OKという見解は出ませんでした。
(布マスクは推奨しているらしく、洗い方の動画を作っています)

www.youtube.com


でも、現実にマスクがない以上は、仕方がないですよね。
個人的な印象では、再利用した不織布マスクも、布マスク程度の予防にはなるんじゃないかと思います。


私も、次にいつ不織布マスクが手に入るかわからないので、一度使ったマスクを洗ってみました。

新型コロナウイルスは、エンベロープという膜で自分を包んでいるウイルスです。
エンベロープの膜は界面活性剤で破れるため、石鹸や台所用洗剤でも殺菌できます。

今回は石鹸で二度洗いしたのですが、台所用の中性洗剤を使って洗うのがいいと思います。


アイロンの温度は低温で

不織布を洗うと、水を吸って半透明になり、少しけば立って心もとない感じになりますが、アイロンで少し復活します。

アイロンの温度は低温(80~120℃)です。
化繊にアイロンをかけるときの温度ですね。

低温だと、乾くまでに少し時間がかかりますが、中温(140~160℃)や高温(180~210℃)だと、不織布が溶けてしまいます。
中温で試したところ、一瞬アイロンをかけただけでも、アイロンのかけ面(熱い部分)にくっつきそうになりました。

不織布マスクにアイロンがけするときは、必ず低温で。
当て布をするともっと良いと思います。

アイロンをかけても、ある程度のけば立ちは残ってしまうのですけど、洗ったままよりもプリーツの形がしっかりします。

ウイルスや細菌は65~80度でほとんど死滅するので、殺菌効果としても良いのではないでしょうか。

www001.upp.so-net.ne.jp

不織布マスクの材質

マスクの不織布部分の原料は、ポリプロピレン(PP)やポリエステル(PE)がほとんどのようです。

どちらも樹脂(プラスチック)で、ポリプロピレンの耐熱温度は100~140℃。
ポリエステルは、低密度か高密度かで多少違い、低密度ポリエステルは70~90℃、高密度ポリエステルは90~110℃が耐熱温度となっています。

アイロンの低温がギリギリ耐熱範囲みたいですね。

www.jpif.gr.jp

www.toishi.info


台所用洗剤0.5%の濃度で消毒薬になる

感染研の「SARSに関する消毒(三訂版)」によると、ぬるま湯1リットルに対して5~10ccの台所用洗剤を加えたものが、SARSの消毒薬として推奨されています。

SARSと新型コロナはどちらもエンベロープを持ち、非常によく似ているウイルスです。

界面活性剤をぬるま湯に溶かしたもの(台所用合成洗剤として濃度0.5%以上)
「おおむね1リットルのぬるま湯に対して5~10cc程度以上の台所用合成洗剤を加えたもの

4. 消毒剤を噴霧することにより、ウイルス等が空気中に舞い上がる可能性が否定できないため、消毒にあたっては可能な限り清拭することが望ましい。また、消毒剤が長期間残留するほど効果があるため、唾液、体液などの汚染のある場所には、それらの十分な清拭とともに、消毒剤を用いて2度拭きすることや、界面活性剤の場合では、界面活性剤に浸したティッシュペーパーなどで汚染された場所を覆い、5分程度以上経過したあとでから拭きするなどの対応も効果的であると思われる。

電子機器や精密機器の消毒をする際には、内部に液が入らないよう注意してください。

idsc.nih.go.jp

マスクは買わなくていいと思う

マスク不足はまだ続きます(多分)

現在、一般市場にマスクは出回っていませんよね。
マスクはネットで、高額でしか買うことができません。
(少しは安くなってきたでしょうか?)

そんなマスクは買わずに、手作りするか、公的配付を待つ方が良いんじゃないかと思います。

それで少しでも、介護施設や医療関係者、高齢者や持病のある方などの、リスクの高い人たちにマスクを回す方が良いです。

それが結果的に、他の人たちのリスクも減らすことになるはずです。

禁止されてもめげない転売ヤー

転売が政府により禁止されました。
https://www.meti.go.jp/covid-19/pdf/tenbaikisei_qa.pdf

でも、いまだにマスクは薬局でも手に入りません。

多分ですけど、当分マスクの不足は続くと思います。

マスクの増産は行われているはずですが、行政が買い上げて、医療施設や介護施設、また感染者数が高い自治体に優先して配布することになるわけですよね。

そして、これは予想というか想像ですけれど、一般市場に回る分は、今までのように、業者がほとんど転売ヤー横流ししてしまうのではないかと思います。

news.tv-asahi.co.jp

海外でもマスク需要が急増中

マスク使用は従来アジア諸国だけだった

海外、特にアジア以外では、今までマスクをするという文化がありませんでした。

アジア以外の多くの国では、マスクは感染症にかかった人が、周囲へ感染させないためにつけるもの、という意識があったそうです。

だから、コロナの感染が始まった最初の頃、マスクをしたアジア人を見て、病気をうつされるのではないか、と恐れる非アジア人が多かったのだと思います。

WHOが否定してもマスク着用者が増えている

WHOもそういった認識で、マスク使用は感染予防にならないという発信をしています。

WHO「感染予防にマスクは不要」は本当か 専門家に聞いた - 毎日新聞

確かに、健康な人がマスクを使って、感染予防にはっきりした効果があるかと言われると、難しいところです。

私は個人的に、直接の飛沫感染を防ぐことはできると思っていますけれど、着脱のときにウイルスが指に付いたりする可能性もありますよね。


それでも、新型コロナの感染が拡散するのに従って、欧米でもマスク着用者が増えてきました。
ニュース画像や動画を見ると、一目瞭然ですね。

つまり、海外でもマスク需要が高まっているわけです。

転売ヤーは海外で売りさばくのでは?

なので、転売ヤーは、たとえ日本でマスクが売れなくなっても、海外の人たちに売ることが考えられます。

ネットを経由すれば、個人輸入も個人輸出も簡単にできてしまうんですよね・・・。

それに、マスクが品薄になってから割とすぐに、アジアの他国の都市で、日本製マスクが販売されているというニュースもありました。
その日本製マスクは、他のマスクと比べて高い値段が付いていました。
(ニュース動画を見たのですけど、見つからなくなってしまいました。見つかり次第リンクします)

転売ヤーたちは、日本でマスクが売れなくなれば、他国で高い値段を付けて売りさばくのではないでしょうか?

転売ヤーはどうやってマスクを手に入れている?

数人で手分けをしてマスクを買いあさる外国人のニュースもありました。
ネットでは、何度も列にならんで個数制限の裏をかこうという購入者の話もあります。

でも今は、そもそも小売店自体への入荷がほとんどない状況です。
それに、日本全体の流通量や転売ヤーの在庫を考えると、小売店のはしご購入でここまで徹底的なマスク不足が起こることが、ちょっと考えられません。

つまり、業者が転売ヤー横流ししているのではないか、という可能性があるわけです。

その業者が、マスク製造業者なのか、流通業者なのかはわかりませんけれど・・・。

高額でマスクを買うのは、転売を助長する

どうしても必要な人たちもいるので、絶対に駄目だと言うことはできませんが、やっぱり高額のマスクを買うのは、転売ヤーを儲けさせることになってしまいます。

転売ヤーはお金だけが目的ですから、儲かるなら、いろいろな手段を使って続けていきます。

転売をやめさせるには、転売ヤーにお金が入らないようにするしかないので、やはり、購入しないことが一番だと思います。


転売ヤーがマスクから手を引けば、市場により多くのマスクが供給されます。
あるいは、政府から必要施設に送るマスクの量に余裕ができます。

良い循環が起こるはずなのですけれど・・・

余談:転売ヤー的な商売は今までの日本の文化に合わないけれど、今後は定着していくと思う

他業種からマスク製造に参入するところもでてきましたよね。
元々の業者もマスクを増産しているはずです。

でも、いまだに一般には届いていません。
少なくとも私の周囲では、店舗に入荷したという話も聞きません。

いくらなんでも、これだけ長期間にわたって、全国的に全くマスクが手に入らないというのは、今までの日本の感覚では、ちょっと信じがたいことです。

東日本大震災のときだって、被災者が物資を取り過ぎることなく、できる限り譲り合っていたのが、本来の日本の精神文化です。
その方が多くの人たちが助かり、結果的に自分自身にも良いことが多いと、経験的に知っているんです。

「情けは人のためならず」と言いますよね。
他人にかけた情けは、巡り巡って自分のところに返ってくる、ということわざです*1
これが本来の日本の文化だと思います。

でも、今は、これが変わってきているのかな、と感じます。


マスク対策については、政府が甘かったという指摘がありますね。
私もそうだろうと思います。

甘かった最大の原因は、日本の精神文化として、こんな大掛かりな転売がいつまでも続くはずがない、という認識があったのでないでしょうか?
戦争直後の闇市でもあるまいし・・・と。


でも、政府は日本を観光国家、移民国家とするように舵を切った*2のだから、こんなケースも考えておかなければならないはずですよね・・・。

もういろいろなところで社会問題*3になっているぐらい、外国籍の人々や、他国にルーツを持つ日本人がとても増えているんです。

文化が違う人たちを受け入れると、外の人たちの文化の影響を受けて、日本自体の文化も変わっていきます。


今回は、災害や社会的な不安があったときに、それを利用して暴利を得たことを喜ぶ人たちがこんなにいるとはっきりしました。

転売ヤー横流しをする業者の中には、外国人だけでなく、元々の日本人もいると思います。
日本人でも、もし異文化的な考え方に合理性があると思えば、それを取り入れる人も多いでしょう。

外国の精神文化は、その国の必然性があって育まれたものだと思いますし、日本に来たからといっていきなり変わるとも思えません。
結局、日本人の文化自体が変わっていくのだと思います。

もともと日本に住んでいた日本人にとっては、急激な変化になりそうですね。

マスクを買わない方がいいと言ったり、転売ヤーは定着すると言ったり、自分でも矛盾していると思います。
私は日本の文化になじんでいて、転売より分け合う方が全体的な利益があると思っているのです。
でも、時代の流れも止められないと思ってしまうので、どうしても矛盾してしまいます。

*1:情けをかけすぎるのは、かえってその相手のためにならない、という別の意味もあります

*2:賛否はあると思いますが、現実としてこうなっているというのが私個人の考えです

*3:たくさんの方々が対応しているので、それほど大きな問題になっていない部分もあると思います

飲食店はできるだけテイクアウトにシフトした方がいい

飲食店は大打撃

新型コロナのせいで、飲食店業界が大きな影響を受けています。

日本ではコロナの感染者数が少ない分、感染のピークが後ろ倒しになると専門家から予測されています。

飲食店などに行く人はどんどん減っていますよね。
感染ビークが過ぎるまでは、これが続くと思います。

食事は誰でも必ず食べる

でも、食事を食べなくなっているわけではないですよね。
外食をやめて、自宅で食べているだけです。

コロナに対する不安や、あまり外出できないというストレスも、やっぱりありますよね。

ストレスを解消するのに、一番簡単な方法は、食べることです。

私はプチ断食もやっていましたけど、その期間中も、野菜ジュースは飲んでいました。
全く何も食べないわけにはいかないんです。

外食する人がいなくなっても、ごはんを食べる人がいなくなるわけじゃありませんから。

手軽に食べられるものが売れている

スーパーでは、レトルト食品が品薄になっているところもあるそうです。

レトルトなら子どもでも自分で温めて食べることができるので、休校だった今月はよく売れたようですね。

備蓄としての購入もあると思いますが、料理が苦手な人や、家で簡単に食事をしたいという理由で買っていった人も多いと思います。


それに、コロナ騒ぎ以前から、中食市場はずっと拡大していました。
中食とは、要するにテイクアウトです。

自宅で朝昼晩と毎食料理を作るのは大変なので、多少割高になっても、テイクアウトで済ませたい人も多いのです。

テイクアウト実施のメリット

イートインの飲食店がテイクアウトを導入する場合、多少のメニューの変更は必要ですが、それほど資金は掛かりません。

スタッフも厨房と販売員だけで済むので、人件費も抑えられます。
1人1人のお客さんにできたての料理を運ぶわけでもないので、厨房内の仕事も合理化できます。

イートインのお客さんが減ったために空いた時間やスタッフをうまく活用すれば、すぐに実施できると思います。

注意点

テイクアウトした料理は時間をおいて食べることになるため、衛生管理や温度管理などに、一段と注意が必要です。

とはいえ、保健所の指導に沿った衛生管理をしていれば、特に大変な管理が必要というわけではないと思います。

あとは、容器を並べるスペースが必要ですね。
厨房でもある程度の盛り付けスペースが必要ですし、容器に詰めた料理を陳列するスペースが必要な場合も出てきます。

もしくは、注文を受けたらその場で容器に詰める、という方式もありますね。

まずはテスト販売

いきなり方向転換するのは、わからないことが多くて大変だと思います。
本格的にテイクアウトを始める前に、小規模なテスト販売をしてみてはどうでしょう?

それで容器の使い勝手や売れ筋になりそうなメニュー、価格帯、よく売れる時間帯、客層、スタッフの作業の流れなどを見るといいかと思います。

テストということで近隣の人に試食をお願いすると、改善点も分かりますし、同時に広告効果も期待できます。

コロナ対策で話題性もプラス

業態を変えたタイミングは、広告のタイミングでもあります。
SNS発信や、手作りのチラシなら、安価で広告発信できます。

新型コロナにちなんだメニューを開発すれば話題性も付加できますよね。
できれば免疫力をアップできるメニューだと、食べる方も嬉しいと思います。

ドライブスルー検査の誤判定率は3~5割!?

新型コロナのドライブスルー検査について

名古屋や新潟で、新型コロナのドライブスルー検査を実施するという報道がありました。

※私はうっかり、希望者はみんなこの検査を受けられるのかと思ってしまったのですが、対象者は限られているようですね。
 勘違いしたまま書いてしまったので、その部分は後から修正しています。

ドライブスルー検査は信頼性がいまひとつ

ところが、このドライブスルー検査、誤判定率が3~5割に上るという可能性が指摘されています。

正確に判定される率が、高く見積もっても7割。
100人検査を受けたら、30人が陽性ではないのに陽性と判定されて、病院へ行くことになるかも・・・という数字です。

ウイルス感染で、一番危険性が高いのが、実は、病院です。

病院で感染する危険性も

病院の待合室で、風邪やインフルエンザをもらってしまうことって、よくありますよね。
新型コロナも同じです。

名古屋も新潟も、今現在、新型コロナの感染者がぽろぽろと出てきているみたいですね。
この状況で誤判定率が高い検査を受けることは、
もしかしたら感染していないのに陽性の判定が出てしまって、病院へ行って、そこで本当に感染してしまう
・・・という危険性があります。

⇒検査対象が感染している可能性が高い人に絞られている場合、上に書いた危険性は若干ですが、薄まります。
 既にある感染可能性と、間違って感染リスクを負う可能性とが、打ち消し合うわけですね。

検査を受けるメリット

でも、検査を受けた方が安心できるなら、それも精神衛生上のメリットがあると思います。

ですので、自分の健康状況とストレス度合いをよく考えて、検査を受けるかどうかを判断したほうがいいのではないか、と思います。

検査する側の医師は、本来であれば1人検査するごとに防護服を着替えなければならないところ、ドライブスルー方式にすると、手袋の交換だけで済むため、時間と労力が削減されるそうです。

防護服も、医療機関で数が足りなくなってきているということですから、この点は大きなメリットだと思います。

www.asahi.com
www.jiji.com

全員検査をしなくても感染状況がわかる訳

日本は検査をたくさんしていないから感染者数が少ないんだ、と言われていますが、
感染者数自体はそうでも、肺炎での死者数が例年と比較して多いか少ないか、
また、肺炎にかかった人の症状が新型コロナと酷似しているかどうかで、
実際に日本国内でどれだけ新型コロナの感染が蔓延しているかどうかが分かります。

専門家の人たちには、とっくに分かっていることですよ・・・。
でも、それは推測の数字になってしまうので、明言していないだけだと思います。

専門家がはっきりした言葉を使わない訳

医師や研究者などの専門家は、学生の頃から、明確でないことは断言しないことを教育されます。

例えばがんになっても、治るか治らないか、とは言わずに、緩解率は○%ですよ、なんてめんどくさい言い方をするのも、このためです。

がんが治りそうだと思っても、もしかしたらがんが残ってしまう可能性が絶対ないとは言えないので、
万が一のときに、患者さんが受けるショックを少しでも和らげるためです。


逆に言えば、専門家会議などで専門家が発信していることは、少なくともその時点では正しいこと*1なんです。

御用学者だとかの批判的な意見もあるようですけど、私が見ている限り、専門家の方々の発言と、実際に日本で起こっている事象*2に、矛盾はないと思います。


それに、ある程度の検査数があれば、統計から実際の感染数を推測できます。

科学的な発信を検証すれば、国民全員検査なんてしなくても、新型コロナが日本でどんな状況になっているかを知ることは可能です。
今の時点では、そんなにあわてなくても大丈夫だと思います。

もし検査で陽性になってしまったら

もし検査を受けて陽性になってしまった方がいたら、あまりあわてずに、自分や家族が悪化するリスクが高いかどうかという観点で判断することが大切だと思います。
それと同時に、周囲への感染予防も忘れずにお願いしたいです。

今日から使える 医療統計

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  • 作者:新谷 歩
  • 発売日: 2015/04/20
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統計学入門 (基礎統計学Ⅰ)

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*1:かなり高い確率で、という注釈はつきます

*2:ニュースや動画や、自分の周囲で起こっていること

薬が続々 新型コロナ

「アビガン」が新型コロナに効果があることは確実なようですね。

中国が「アビガン」の効果を認めたと発表がありました。
国内でも近々治験に入るそうです。
nk.jiho.jp


アメリカでは、今月16日にワクチンの治験に入ったという報道もあります。
www.sankei.com


大阪大学でも、早い時期に予防用ワクチンの治験に入るという発表がありました。
medical.jiji.com
nk.jiho.jp


治験が完了するには1年以上かかるそうです。
それでも、通常の薬の開発よりはかなり短い期間ですよね。

治験完了前であっても、市場にある薬なら、適用外処方としてですけれども、投与を受けられる可能性はあります。

特に重篤な肺炎症状の方には、人工心肺が使われているそうです。

人工心肺を使用したことで、肺の炎症が治まって回復したという患者さんもいましたよね。


対症療法であるとしても、ほんの2カ月ほどの間に、様々な薬や医療機器が効果を発揮しています。
新型コロナにはワクチンがないからどうしようもない、というわけではないんですよね。


さらに今日は、既存薬で感染を防止できそうな薬が見つかったという発表がありました。
こちらの薬も、治験に入る体制を整えているようです。

井上純一郎教授、山本瑞生助教(ともに医科学研究所)らは3月18日、新型コロナウイルス感染初期のヒト細胞へのウイルス侵入過程を阻止し、効率的に感染を阻害する可能性のある薬剤を明らかにしたと発表した。

www.todaishimbun.org

感染の予防になるなら、高齢者の方にも有効ですね。
血液凝固を防止するそうなので、高血圧とか、脳血栓があるような人にも使えるのかな・・・?


最初は、爆発的に感染が広まるのでは・・・? と思った新型コロナですが、
日本は人口当たりの比率でいっても、感染者数も死亡者数も、海外に比べてとても少なく抑えられています。

専門家会議が方針を立ててくれて、その方針のとおりに、政府や一般の人たちが動いてくれているおかげだと思います。

ただ、今の感染者数が少ない分だけ、日本では長期化することが予想されています。

気をゆるめると、自分が感染したり、周囲に広めてしまうことにもなってしまいかねないので、
もうしばらくは、咳エチケットと手洗いには気を配る必要がありますね。

日本の対応は、イギリスが言う「集団免疫」に近いところはあると思うのですが、この言葉から受け取るイメージとは違い、
感染者数を少なく保って、なるべく感染のピークを遅らせる、というのが主眼です。

感染者数を低く保つことで、医療崩壊を防ぐことができます。

自分がかからないことももちろん大切ですが、
気づかないうちに周囲に感染を広げたりしないように、注意したいです。