ドライブスルー検査の誤判定率は3~5割!?
新型コロナのドライブスルー検査について
名古屋や新潟で、新型コロナのドライブスルー検査を実施するという報道がありました。
※私はうっかり、希望者はみんなこの検査を受けられるのかと思ってしまったのですが、対象者は限られているようですね。
勘違いしたまま書いてしまったので、その部分は後から修正しています。
ドライブスルー検査は信頼性がいまひとつ
ところが、このドライブスルー検査、誤判定率が3~5割に上るという可能性が指摘されています。
正確に判定される率が、高く見積もっても7割。
100人検査を受けたら、30人が陽性ではないのに陽性と判定されて、病院へ行くことになるかも・・・という数字です。
ウイルス感染で、一番危険性が高いのが、実は、病院です。
病院で感染する危険性も
病院の待合室で、風邪やインフルエンザをもらってしまうことって、よくありますよね。
新型コロナも同じです。
名古屋も新潟も、今現在、新型コロナの感染者がぽろぽろと出てきているみたいですね。
この状況で誤判定率が高い検査を受けることは、
もしかしたら感染していないのに陽性の判定が出てしまって、病院へ行って、そこで本当に感染してしまう
・・・という危険性があります。
⇒検査対象が感染している可能性が高い人に絞られている場合、上に書いた危険性は若干ですが、薄まります。
既にある感染可能性と、間違って感染リスクを負う可能性とが、打ち消し合うわけですね。
検査を受けるメリット
でも、検査を受けた方が安心できるなら、それも精神衛生上のメリットがあると思います。
ですので、自分の健康状況とストレス度合いをよく考えて、検査を受けるかどうかを判断したほうがいいのではないか、と思います。
検査する側の医師は、本来であれば1人検査するごとに防護服を着替えなければならないところ、ドライブスルー方式にすると、手袋の交換だけで済むため、時間と労力が削減されるそうです。
防護服も、医療機関で数が足りなくなってきているということですから、この点は大きなメリットだと思います。
全員検査をしなくても感染状況がわかる訳
日本は検査をたくさんしていないから感染者数が少ないんだ、と言われていますが、
感染者数自体はそうでも、肺炎での死者数が例年と比較して多いか少ないか、
また、肺炎にかかった人の症状が新型コロナと酷似しているかどうかで、
実際に日本国内でどれだけ新型コロナの感染が蔓延しているかどうかが分かります。
専門家の人たちには、とっくに分かっていることですよ・・・。
でも、それは推測の数字になってしまうので、明言していないだけだと思います。
専門家がはっきりした言葉を使わない訳
医師や研究者などの専門家は、学生の頃から、明確でないことは断言しないことを教育されます。
例えばがんになっても、治るか治らないか、とは言わずに、緩解率は○%ですよ、なんてめんどくさい言い方をするのも、このためです。
がんが治りそうだと思っても、もしかしたらがんが残ってしまう可能性が絶対ないとは言えないので、
万が一のときに、患者さんが受けるショックを少しでも和らげるためです。
逆に言えば、専門家会議などで専門家が発信していることは、少なくともその時点では正しいこと*1なんです。
御用学者だとかの批判的な意見もあるようですけど、私が見ている限り、専門家の方々の発言と、実際に日本で起こっている事象*2に、矛盾はないと思います。
それに、ある程度の検査数があれば、統計から実際の感染数を推測できます。
科学的な発信を検証すれば、国民全員検査なんてしなくても、新型コロナが日本でどんな状況になっているかを知ることは可能です。
今の時点では、そんなにあわてなくても大丈夫だと思います。
もし検査で陽性になってしまったら
もし検査を受けて陽性になってしまった方がいたら、あまりあわてずに、自分や家族が悪化するリスクが高いかどうかという観点で判断することが大切だと思います。
それと同時に、周囲への感染予防も忘れずにお願いしたいです。
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