haloのブログ

個人的体験と信頼できると思われる資料を基に書いていきます

読んだり考えたりできなくなる脳の靄 ブレイン・フォグとは?

ADHDやうつなどの疾患を持つ人に多くみられる症状の一つに、ブレイン・フォグと呼ばれるものがあります。

これは慢性疲労症候群の症状のひとつとも言われていて、その原因は幾つか考えられていますが、確実にこれ、というものはまだありません。
対処方法は次回以降にまとめますが、この病気には睡眠コントロールが大切だそうです。

慢性疲労症候群についてはいろいろなところで情報が発信されていますが、ブレイン・フォグ症状そのものの情報はまだ少ないと感じます。
私自身、医師にこの症状を訴えてもみごとにスルーされて、とても悲しい思いをしました。

ですが、私には発達障害よりもこのブレイン・フォグのほうが重大な症状なのです。
自分の備忘録を兼ねて、こちらにまとめておきます。

追記:対処法(まだメモ版です)もアップしました。
脳疲労とその対処(私の場合) - haloのブログ
脳疲労の悪化を防ぐ(メモ版) - haloのブログ


ブレイン・フォグとは

ブレイン・フォグとは、思考が明瞭でなくなり、頭にもやがかかったような状態のことです。

頭がうまく働かなくなるため、学習障害や記憶障害の原因となります。
学生であれば学業やスポーツなどの成績全般が低迷しますし、社会人では業務効率が低下しミスが多くなります。

ひどい場合には簡単な家事をするにも困難を感じ、会話にも混乱が出てしまうため、思考だけでなく普通に生活をすること自体が難しくなります。

下の「いつも空が見えるから」というサイトさんの説明が大変詳しい上にわかりやすく、私にはとても参考になりました。
文章量が少し多めですが、対処法も載っています。(リンク間違いを修正しました)

susumu-akashi.com



症状

・ものごとをうまく考えられない
・激しいもの忘れがあり、ものごとを記憶するのに大変な困難を伴う
・本や文章を読むこと、ドラマの筋を追うことが非常につらくなる
・会話をすることや文章を書くことに困難が伴う
・時間感覚や見当識の混乱

強い倦怠感や、肉体疲労ではない疲労感も同時にあるのですが、これは慢性疲労の症状だと思いますので、ここでは別枠としました。

原因と考えられているもの

・自律神経失調
・内分泌や代謝のアンバランス
グルテンなどの食物不耐性(消化異常)*1
・細菌またはウイルス感染による脳の炎症

精神的なストレスや身体的な過労、化学物質暴露が原因と言われています。
また遺伝的にストレス(物理的なストレスを含む)に敏感な要素がある人も発症しやすいようです。
リーキーガット症候群*2や、セリアック病*3、関節リウマチなどの免疫系の病気からも発症するという報告があります*4

結局のところ、原因は慢性疲労症候群と同じと考えればいいだろうと思います。

慢性疲労症候群に陥るメカニズム


これは私個人の解釈ですが、ブレイン・フォグというのは脳疲労が酷くなった場合のことを言っているのだと思っています。

原因が脳疲労と同じであるとすれば、短期間の食事制限で脳疲労に改善が見られたという報告がありますし、私自身はカロリー制限でブレイン・フォグが改善しました。
そのため私は、脳疲労またはブレイン・フォグは、摂取カロリーを減らすことで改善が期待できるのではないかと考えています。

このあたりは、もう少し調べてから後日まとめたいと思います*5

私の場合

思考障害、文章理解能力の喪失、記憶の混乱または喪失、会話と記憶の混乱によるコミュニケーション障害がありました。
認知症の症状に似ていると思います。

10代の頃からあった症状でしたが病気だとは全く思わず、ずっと自分の能力と努力不足が問題だと考えていました。
慢性疲労もあるのですが、疲労自体は子供の頃から常に感じていたため、それが普通だと思っていました。

正しい対処法や治療法がわからなかったこともあり、自分の努力不足だとしか思わずに無理をした結果、下に書いたようなひどい状態になりました。

それまでにうつを発症し、3日間ほど全く身動きができなくなったこともあります。
この間、トイレをどうしていたのか・・・記憶があいまいになっているため、自分でも謎です。
下手に頑張ってしまうと悪化するという見本ですね。

知識を持っている人には信じられない話かもしれませんが、知らないとはそういうことなのです。

放置するとこうなります

・本などの文章を読めなくなる
・記憶したことを思い出せなくなる
・ものを考えるだけで激しく疲れる
・会話や筆記など、言葉をうまくつかえなくなる(言語の混乱)
・話を聞いても理解できなかったり、頭の中で別の言葉に置き換わることがある
・感情のコントロールができなくなる

 ストレスや恐怖感に敏感になる。激しい自信喪失。被害妄想が強くなり、無意識に自分を守ろうとして他人に攻撃的になる。


ここに挙げた例は私個人の体験です。
今はこのブログの文章が書ける程度には回復しています。

今までは、読みたい本はたくさんあるのに、無理やり読んでも内容を理解できませんでした。
それぞれの語句の意味はわかっているのに、文章上の単語同士がバラバラに感じられ、その文章(センテンス)自体の意味が全く理解できないのです。

また、誰かの話を聞いていても、聞いた言葉が頭の中で勝手に別の言葉(似通った音の単語)に置き換わっていて、全く違う意味の話に聞こえていることがありました。

症状を自覚したときは、このまま生活も記憶も感情もすべてめちゃくちゃになって、自分が完全に壊れてしまうのではないかという強い恐怖感に襲われました…

これは一番ひどいときの状態ですから、多くの場合はもっと軽い症状でしょう。
慢性的な症状なので、貧血などと同じように、自分自身でブレイン・フォグの症状に気づくのは相当ひどい状態になってからのこともあるのではないかと思います。


改善策はまた後日・・・


個人的な体験のみでのメモですが、記載しました。
よければ下のリンク(タイトル部分)からどうぞ。
halokun.hateblo.jp
halokun.hateblo.jp

*1:疲労の原因「食物不耐症」とは http://fatigue.hajime888.com/f005.html

*2:栄養医学研究所  LGS(リーキーガット症候群)について

*3:熱帯性スプルー - 01. 消化器疾患 - MSDマニュアル プロフェッショナル版

*4:Is Gluten a Cause of Brain Fog?(英文)

*5:現在、主に断食とカロリー制限を比較して検討中です